利根川源流からエネルギー革命を!
2015年1月24日25日に開催した「みなかみ地域エネルギーフェスタ」は、2日間で延べ70人の実行委員が参加した。来場者は百数十名と目標を下回ったけれど、盛りだくさんの内容で「地元貢献」と、「みなかみ地域エネルギー推進協議会(略称=みなかみ地エネ)の知名度の浸透」という初期の目的は達成できた。一人一人が役割を担い責任を持って取り組んだこの催しは、個々の実行委員の成長をももたらした。
引き続き行った2月10日の東京での「地域エネルギーから温暖化を考えよう」は、いわばみなかみ応援団(みなかみ地域外の関係者で構成)が主導・運営したものである。みなかみからは8名が参加者して、全員意見を述べる機会を与えられてそれぞれの思いを広く全国に発信した。この催しもドイツの再エネ問題に詳しい千葉恒久弁護士や、ドイツからヴェッテジンゲン・エネルギー協同組合理事長ディータ・ヘルス氏を招聘しての講演があって盛況だった。特筆すべきは急遽環境省大臣官房審議官中井徳太郎氏が参加し「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト(環境省HP参照)について熱く語ったことである。
地域の中で地域の資源(自然・ヒト・物・資金)を使い地域の自立を考えて来た私たちは、みなかみ地域にこだわることで世の中の流れや動向に敏感になってきた。感性が研ぎ澄まされ、いわば利根川源流から世の中を知ること考えることを学習してきた。このように地上から天(日本全国)を仰いだ時に、天から俯瞰していた中井審議官たちと焦点があった。奇跡的な瞬間である。
5月10日、みなかみ地エネ第3回総会記念行事を兼ねて、映画と講演会の集い『「~つなげよう、支えよう森里川海」推進市民会議キックオフINみなかみ~「利根川源流のまつりごと、と・・・」』を開催する。キックオフ大会開催先陣の栄誉は秩父(荒川)に譲ったが、首都圏民3千万人の生命線とも言える利根川源流でのこの集いは、いずれ坂東太郎と呼ばれる利根川のような大きなうねりとなるだろう。
4月16日岸良昌町長へのプロジェクト説明に中井審議官はじめ4名も環境省から来町された。このプロジェクトを環境省と共に推進している一般社団法人場所文化フォーラムの吉澤保幸名誉理事や、みなかみ地エネアドバイザーの竹林征雄氏も駆けつけてくれた。否応が無しに期待の大きさが伝わってくるものだ。その足で地元の自然をよく知る3人にプロジェクトの説明をして10日の登壇を取り付けた。後日、次世代を担う高校生の地域貢献の取り組み事例発表も決定した。「江戸前」に代表される日本のよき文化・伝統、そしてそれを育む循環共生型の地域を復活させてかつ伝え残さなければならない者たちと、それらを受け継ぐ者たちが同じチームを結成する日でもある。
奇跡は日常となる。