‘19-‘20シーズン用薪割開始

長野では薪ストーブのブームは落ち着いたそうだが、利根沼田にはブームが訪れているようだ。弊社にも例年にまして問い合わせが多いのは、新聞折り込みのチラシの効果ばかりではないだろう。 薪ストーブを設置しても、昨年までは「薪(の原木)はいたるところで手に入る」と言って、燃料供給に責任を持たなかった。業者としては不本意ではあったので、キャニオンズの薪ボイラー用の薪供給を開始したのをきっかけに、薪ストーブ用の薪製造販売を始めた。商品にするからには完全に乾燥したものでなければならない。 試行錯誤を繰り返しながらも大量に良質な薪を製造する技術を獲得した。日当たり・風通しの良い場所なら半年で乾燥(含水率20%以下)する。針葉樹なら3か月で十分だ。家の裏側(北側)の壁に沿って積ん乾燥方法では、簡単には20%以下にならない。 湿っていたほうが火持ちがよいという利用者もいるが、水を燃やしていることと同じなので暖房としての効果は少ない。20%以下ならタールの発生が極端に少なくなるしストーブのガラスも煤けない。我が家の薪ストーブは昨年まではタールがごぼれて落ちたり、ガラスが煤ですぐに真っ黒になる状況だった。しかし煙突掃除をしないのに薪を変えてから、タールや煤の心配がなくなった。さらに非常に暖かいので電気炬燵も納屋に置いたままだ。薪ストーブの暖房性能を生かすも殺すも燃料の質であると実感している。